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さて、「今日の一言メモ」第706回です。
「ツボを押さえる」
ツボを押さえるとは、「物事の要点をしっかりとらえること」です。
ツボとはもともと鍼、灸、指圧などの際の、人間の体の効き目がある所のことで、これが転じて物事の勘所(要点)を指すようになったようです。
「パレートの法則」
世に有名な「パレートの法則」というものがあります。構成要素を大きい順に並べた時、上位20%の要素で全体の80%程度を占めることが多いという経験則です。
ビジネスシーンにおいて、「売上の8割は全顧客の2割が生み出している」という例が典型的です。よって、売上を伸ばすには、顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的であるとされています。
他にも以下のような例が挙げられています。
・ 売上の8割は、全従業員の2割が生み出している。
・ 仕事の成果の8割は、費やした時間全体の2割の時間が生み出している。
・ 故障の8割は、全部品の2割に原因がある。
・ 所得税の8割は、課税対象者の2割が納めている。
ただし、あらゆるケースに80:20の比率が当てはまるわけではなく、内容によっては、それが90:10の場合もあれば、70:30の場合もあるでしょう。80:20はあくまで経験上、最も頻繁に観察される比率ということです。
100点満点ではなく、70〜80点を常に目指す
80:20の法則は、仮説検証を行うときに、「100の手間をかけて100%の精度を狙うのではなく、20の手間で80%の精度まで検証できたら、次のステップに移ることが望ましい」といった意味合いでも用いられています。
これは、ビジネスで最も重要な要素の1つであるスピードを意識させるための言い方です。
真面目な人ほど、完璧主義に陥り100%を狙いがちです。でも、多くの場合は「巧遅は拙速に如かず」と言われる通り、ある程度の合格点に達していれば、迅速に結果を出す方が良いのです。
完璧主義を排し「いい加減」(テキトーではなく、良い加減) を常に意識して取り組みたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
ではまた!
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(2021.4.21記)